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NFTファッションとは?特徴や事例、買い方・売り方を簡単解説!
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NFTアートやNFTゲームなど、いまNFTを活用したさまざまなジャンルが登場してきています。そのなかで注目されているひとつが、NFTファッションです。
この記事では、NFTファッションの特徴や事例を紹介しています。興味を持った人がすぐに参加できるように買い方や売り方も解説しているので、よければご参考ください。
目次
1.NFTファッションとは
NFTファッションとは、NFT化されたデジタルファッションのことです。デジタルファッションとは、ゲームのキャラクターやメタバースのアバターに着せることができるアイテムを言います。
NFTとは、Non Fungible Tokenを指し、デジタルデータに取引履歴を記録し、それが世の中にひとつしかないことを証明する技術です。これまでデジタルは複製可能なものとしてその価値があまり評価されてきませんでしたが、NFTが登場して以降、その見方が大きく変わってきています。
デジタルアートやデジタル写真に驚くほどの高い金額がつけられて取引されているように、デジタルファッションもまたそうした事例が度々見られます。SNSでは、ファッションに興味はなくても、NFTファッションは買ってみたい、というような声も聞かれます。
そうした注目度の高さから、さまざまなブランドが、NFTファッションのコレクションを展開してきました。Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)やBurberry(バーバリー)などがその代表例です。
また、経済産業省では、「これからのファッションを考える研究会」という資料のなかで、デジタルファッションの市場が拡大傾向にあること、デジタルファッションの推進には可能性があることを指摘しています。NFTファッションは、こうしたデジタルファッションをより広めるものであることから、今後大いに期待できる分野といえるでしょう。
2.NFTファッションの特徴
NFTファッションは、NFT特有の代替不可能性を有することで、具体的に次のような特徴を持っています。
(1)売買が簡単にできる
これまでデジタルデータは、簡単に複製可能であることから、売買アイテムとしては不向きな面がありました。同様に、リアルなファッションもアイテムも、買うことは簡単ですが、着用による傷みや経年劣化、模造品かどうかを見極める鑑定の手間などがあり、売ることのハードルには高さがありました。
NFTファッションの場合、デジタルではあるものの、NFTによって唯一性が証明されています。希少価値が担保されていることから、複製可能なデジタル製品と比較して「この値段でも納得」「これなら安心」となりやすく、取引がよりスムーズになります。
また、売るためにはNFTマーケットプレイスと呼ばれるNFT売買専門のプラットフォーム(従来のECサイトのようなもの)を利用する必要がありますが、発送などの手間がありません。そのため、これまで販売をしたことがない人でも、簡単に参加することができます。
(2)オリジナリティをアピールできる
ゲームをプレイしたり、メタバースを歩いていたりすると、自分と似たような格好をしたキャラクターやアバターに会うことがしばしばあるでしょう。NFTファッションを身につければ、誰とも被っていないオリジナリティをアピールできます。
(3)コレクションしやすい
リアルなファッションアイテムをコレクションする人は多くいますが、アイテムが増えれば増えるほど物理的なスペースを取るという悩ましい面があります。しかし、NFTファッションはデジタルデータのため、場所を取りません。また、多くのアイテムを他の人に見せるときも、NFTファッションはデジタルなのでそれが容易です。
3.NFTファッションの事例
次に、代表的なNFTファッションの事例を3つご紹介します。
(1)Dolce&Gabbana×UNXD
世界的なファッションブランドのDolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)は、マーケットプレイスのUXUDと連携し、2021年にNFTファッションコレクション「Collezione Genesi(ジェネシス コレクション)」を制作しました。公表された全9点の総額落札額は、1885,73イーサリアムで、日本円で約6億円でした(参照:ドルチェ&ガッバーナ 初のNFTコレクションが総額約6億円にて落札!丨PR TIMES)。
(2)Burberry×Mythical Games
同じく世界的なファッションブランドであるBurberry(バーバリー)は、2021年にNFTファッションコレクション「B Series」を制作しています。これは、オンラインゲーム開発会社のMythical Games(ミシカル・ゲームズ)と提携して生まれたNFTファッションで、「Blankos Block Party」と呼ばれるゲームのアバターに着せて楽しめるアイテムとなっています。
(3)Joyfa
Joyfa(ジョイファ)では、社内外のデザイナーと一緒に制作したデジタルファッションを、NFT化して販売している会社です。NFTファッションをユーザーの写真と合成し、そのアイテムをユーザーが身につけているかのように見せるサービスも展開しています。
4.NFTファッションの買い方
NFTファッションを買うときの方法をご説明します。
(1)NFTファッションを買うときの手順
NFTファッションを購入するときは、NFTマーケットプレイスを利用します。次の手順で進めるのが一般的です。
- 暗号資産取引所(Coincheckなど)で暗号資産用の口座を開設する
- ウォレット(暗号資産用の財布のこと。MetaMaskが一般的)を作成する
- 暗号資産取引所で暗号資産を購入し、ウォレットに入れる
- NFTマーケットプレイスをウォレットを登録する
- NFTファッションを購入する
なお、詳しい購入の仕方については、下記で紹介しているので参考にしてください。
NFTの始め方は?必要な準備・購入・出品方法を画像付きで徹底解説
(2)NFTファッションを買うときの注意点
現在、NFTマーケットプレイスは多様にあり、各マーケットプレイスにはそれぞれ独自のルールが存在します。また、必要な暗号資産や手数料の金額も異なるので、事前に調べておくことが大切です。
また、購入する前にそのプロジェクトが安心できるものか確認しておきましょう。NFTは新しい分野で、まだ多くの人がその特徴を詳しく把握していないために、詐欺やそれに近いトラブルが発生しています。検索エンジン上の情報を見ることはもちろん、SNSでの反応なども見たうえで判断することが大切です。
5.NFTファッションの売り方
続いて、NFTファッションを売るときの方法をご紹介します。
(1)NFTファッションを売るときの手順
NFTファッションを売るときも、同様にNFTマーケットプレイスを用います。以下、主な手順です。
- デジタルファッションを作成する
- 暗号資産取引所で暗号資産の口座を開設する
- ウォレットを作成する
- 暗号資産を購入してウォレットに入れる
- NFTマーケットプレイスとウォレットを連携させる
- デジタルファッションをNFTマーケットプレイスでNFT化させて、出品する
- NFTファッションを売却する
NFTファッションを売るときも暗号資産を購入しなければならないのは、売却時も手数料が発生するからです。この手数料については、前述したようにマーケットプレイスごとに異なるので事前にチェックする必要があります。詳しいやり方は下記をご覧ください。
NFTの始め方は?必要な準備・購入・出品方法を画像付きで徹底解説
(2)NFTファッションを売るときのコツ
NFTファッションを初めて売るときは、NFTファッションの取引が頻繁に行われているマーケットプレイスよりは、自分の作品をプラットフォーム側が発信してくれるか、という点を見ることをおすすめします。
また、同時並行で、自身でもSNSを通して積極的に発信しましょう。すでにNFT作品を販売して多くのファンがいるクリエイターのアカウントにアプローチし、存在をアピールするのもひとつです。ただし、こうした方法は節度を守ることが大前提となります。行き過ぎた発信やアピールは、かえってファンがつきにくくなるので注意しましょう。
6.NFTファッションの今後
近年では、多くの有名ブランドがNFT業界に参入しています。今後もその流れは続くと予想され、そのブランドが本当に好きならNFTを購入するのが当たり前、という文化ができるかもしれません。
また文化と言えば、ファッションは、流行の最先端という言葉がよく使われるように、人のものの見方や趣味趣向を大きく変える力を持っています。今後は、それがデジタルファッションから生まれる可能性もあるでしょう。ゲームで流行している服が近所の店やECサイトに自然に並ぶ、という未来は決してありえないものではありません。
また、NFTファッションは、新たなビジネスの可能性も秘めています。最近では、ビジネス広告が掲載されたNFTファッションを身につけて、ゲームをプレイしたり、メタバース空間を移動したりすることで、広告費を得るというビジネスモデルが誕生すると予想されています。
7.NFTファッションを売買するならHINATAで
NFTファッションは、大きな可能性を秘めています。まだNFTに興味を示している段階で、実際に取引をしたことがない人は、NFTファッションという分野にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
なお、NFTファッションを取引するにはNFTマーケットプレイスの利用が必須ですが、そのひとつである「HINATA」では、手数料(ガス代)がかからない、法定通貨が使えるなど、初心者の人でも使いやすいマーケットプレイスとなっています。いま出品できるのは提携クリエイターのみですが、今後は一般の人も自由に出品できるようにする予定です。よければいまのうちから、どんなところなのか覗いてみていただけたら幸いです。
NFTプラットフォーム「HINATA」(2022年1月11日公開)