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NFT不動産とは?いま注目の投資を解説!【特徴・始め方・将来性】
- Information
NFTはアートの分野が先行していますが、不動産への活用も国内外で進められています。
複雑で難しいイメージがある「不動産投資」と、話題の技術「NFT」が掛け合わさるとどうなるのか。
詳しく知りたい方に向けて、特徴や国内外の事例、今後の展望までを徹底解説していきます。
1.NFT不動産投資とは
NFT不動産投資とは「NFT化された不動産を取引する投資手法」です。
ここでいう不動産には、現実のものに加え、メタバースと言われるデジタル空間の土地なども含まれます。
NFTとは、デジタルデータの唯一性を証明するもので、幅広い分野への応用が期待されている技術です。
これまでのデジタルデータはコピーが簡単で、インターネット上に拡散された場合には、唯一無二であることを証明するのが困難でした。
それがNFTの登場により、発行元や所有者、やり取りの履歴が記録され、さらに改ざんされにくいため唯一性の証明が可能になったのです。
投資手法としては、これまでの不動産投資と同じように、値上がり益や賃貸収入を得るというものです。
不動産投資にNFTを活用することで、手続き時間の短縮や取引の簡略化ができると注目されています。
2.NFT不動産投資の事例
ここで紹介するNFT不動産投資の事例は、以下の3つです。
- 事例1.メタバース空間の土地の売買
- 事例2.デジタルハウスが落札
- 事例3.マンションの1室をNFT販売
NFT不動産といえば、メタバース空間の土地が注目されがちですが、現実の土地や建物にも活用事例が増えてきています。ひとつずつ見ていきましょう。
(1)事例1.メタバース空間の土地の売買
メタバースとは、デジタルの仮想空間を意味します。
メタバースでは、土地の上に建物や道路を作ったり、アバターを走らせたりすることが可能です。さらには、土地の上でイベントを開催して参加費用を集めたり、ショールームを作って店舗経営したりすることもできます。
メタバース空間の土地は、NFTとして販売されており、マーケットプレイス(販売所)にて誰でも購入可能です。
たとえば、The Sandbox(ザ・サンドボックス)では、LANDというNFTの土地が提供されています。ちなみに、LAND1区画あたりの平均価格は、2022年6月時点で2,000ドル前後を推移しています。
LANDの数は166,464区画と上限が決まっているため、現実の土地と同じように希少価値が生まれるのです。
また、The Sandboxは、ソフトバンクグループが出資していることでも有名で、LANDはエイベックスやスクウェア・エニックスも保有しています。
世界的な企業が注目している「メタバースの土地」ですので、今後の発展次第では価格がさらに高騰するでしょう。
(2)事例2.デジタルハウスが落札
2021年3月にデジタルハウスをNFTにした作品が、約5600万円(当時)で落札され大きなニュースになりました(参照:世界初デジタルNFT住宅、50万ドルで売却│CNN)。
「マーズハウス」と名付けられたデジタルハウスは、メタバース空間にアップロードすることもできると発表されています。
実際に、メタバースプラットフォームの「Decentraland(ディセントラランド)」では、外部で制作した3Dモデルをアップロードすることが可能です。
人々の生活の一部がメタバースに移るとされる中、デジタルの家を持ちたいと思う人も増えるでしょう。
メタバースやNFTの業界はもちろん、販売ノウハウを持っている不動産業界にとっても、好材料といえる事例です。
(3)事例3.マンションの1室をNFT販売
Ouchi Financeは、東京都練馬区にあるマンションの1室をNFT化して、小口販売するという取り組みです。
NFTは所有者の記録がブロックチェーンに保存されるため、所有権を明確にできるメリットがあります。そんなNFTのメリットを活かし、すでに建築されている部屋にNFTを紐付けて、不動産そのものではなくNFTを販売するという事例です。
また、NFTはウォレット(財布)と資金があれば、誰でも購入できます。不動産投資はハードルが高い……と考えていた人も始めやすいといえるのではないでしょうか。
3.NFT不動産投資のメリット・デメリット
当然ながら、NFT不動産投資にもメリット・デメリットがあります。投資はリスクも含んでいるので、メリット・デメリットを理解した上で検討しましょう。
それぞれ2つずつ解説していきます。
(1)メリット
NFT不動産投資のメリットは以下の2つです。
- 管理費不要で少額から投資できる
- 世界各地の不動産を取引できる
①管理費不要で少額から投資できる
デジタルの不動産であれば、管理費や維持費は不要です。さらに、経年劣化や自然災害のリスクもありません。
現実の不動産投資にかかるコストやリスクを抑えられる点は、NFT不動産の大きなメリットです。
また、余計なコストがかからない分、実際の不動産価格より費用を抑えられるメリットもあります。
②世界各地の不動産を取引できる
メタバースは視聴環境さえあれば、どこからでもアクセスできるので、不動産に付き物の「場所の制約」がありません。
内見や契約の締結もインターネット上で完結することができます。
さらに、海外の物件に投資する際や、国内の物件を海外に売る際には、NFTとして販売するため手続きもシンプルです。
NFT×不動産の事例が増えれば、不動産投資への参入者も増えると予想できます。
(2)デメリット
NFT不動産投資のデメリットは以下の2つです。
- NFT不動産に関する情報が少ない
- 新しい分野のため法整備が未熟
①NFT不動産に関する情報が少ない
NFT不動産は、事例も含めて情報が少ないのが現状です。
もともとNFTという技術自体が誕生したのは2017年ごろ、日本で話題になり始めたのは2021年ごろなので、かなり新しい分野です。
情報不足により悪質な案件に引っかかったり、資産が減ったりするリスクも考えられます。
そのため「NFT」と「不動産投資」の2つの視点で、情報を捉えていくことが重要といえるでしょう。
②新しい分野のため法整備が未熟
法整備が追いついていない現状もあります。
NFTはアートの分野が先行していますが、NFTアートの取引に関しても、国内でははっきりと法整備がなされていません。
さらに、不動産は国や地域によって適用される法律が違うため、NFT不動産の権利や税金といった点は入念に確認する必要があります。
ただ、最近になって、ようやく日本でもメタバースやNFTといった「Web3.0」に関する環境整備が動き始めました(参照:知財推進計画2022(コンテンツ関連部分)の取り上げるべき事項のポイントについて・(1)WEB3.0時代等を見据えたコンテンツ戦略│首相官邸)。
多くの人が利用しやすい状況になれば、NFTおよびNFT不動産もさらに注目を集めます。情報交換も活発になり、よりトラブルを未然に防ぎやすくなるでしょう。
4.NFT不動産の売買方法
NFT不動産の売買方法について、Coincheck NFT(β版)でThe Sandboxの「LAND」を買う場合を例に解説します。
(1)NFT不動産の買い方
買い方は次の3ステップです。
- Coincheckの口座を開設する
- 日本円を入金して暗号資産を買う
- Coincheck NFT(β版)で購入する
①ステップ1.Coincheckの口座を開設する
Coincheckの公式サイトにアクセスし、口座開設をします。
必要なものは次の3つです。
- メールアドレス
- 電話番号
- 本人確認書類
スマホがあれば10分ほどで完了します。
②ステップ2.日本円を入金して暗号資産を買う
NFT不動産(LAND)の購入に必要な暗号資産は、イーサリアム(ETH、イーサ)です。
口座に日本円を入金して、イーサリアムを購入しましょう。
ちなみに、国内の暗号資産取引所ではクレジットカードが使えません。ギャンブル目的の利用を防ぐために、クレジットカード会社が禁止しているからです。
③ステップ3.Coincheck NFT(β版)で購入する
Coincheckのホーム画面から、Coincheck NFT(β版)にアクセスして、買いたいNFT不動産を選んでいきます。
The SandboxのLANDは、およそ1.6ETH(約30万円)から出品されています(2022年6月時点)。
(2)NFT不動産の売り方
保有しているNFT不動産(LAND)を売りたい場合は、買い方の逆手順で行いましょう。
日本円に換金するまでの手順を以下にまとめます。
- 相場を確認する
- 出品価格を決める
- 売れたらETHが手元に入る
- ETHをCoincheckで売却する
- 日本円への換金が完了
重要なのは「1.相場を確認する」です。Coincheck NFT(β版)に出品されているNFTだけでなく、外部のNFTマーケットプレイスの情報なども参考にして決めましょう。
5.NFT不動産投資の将来性
NFT不動産投資は、新しい分野であるためデメリットやリスクもあります。
しかし、不動産投資の手間やコストを抑えるといった面では、NFTの活用が解決の糸口になるでしょう。
また、NFTには「所有権を明確にする」という特徴があり、不動産への投資だけではなく、登記情報の記録や共有といった面でも活用が期待されています。
これから事例が増えていき、多くの人が利用しやすくなれば、NFT不動産投資は普及していくと考えられます。
現実の不動産投資と同じように、先行者が利益を得やすくなる分野ですので、さまざまな情報を精査しつつ投資判断を行っていきましょう。
6.「NFT×不動産」はこれから要注目の投資商品
ここまでNFT不動産投資について、特徴やメリット・デメリットなどを解説してきました。
最後に内容をまとめます。
- NFT不動産は、手続きの手間や管理コストを抑えられる
- NFTによって、不動産投資へのハードルが下がる
- デメリットや不安要素もあるが、可能性も十分にある
NFT不動産は、これからの成長が期待されている分野です。記事内でも触れたように、メリット・デメリットなどを総合的に判断していきましょう。
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興味がある方は「HINATA MAGAZINE」を一度のぞいてみてください。
2020年にビットコインを購入したのがきっかけで、ブロックチェーンやNFTに興味を持ちました。
普段は暗号資産やNFT専門の、フリーランスWebライターとして活動しています!
より多くの人にWeb3.0の魅力を伝えるべく「難しそうなことも分かりやすく」をモットーに執筆します。
個人としても、NFTやメタバースに関するブログを運営中です!
世界を変える「Web3.0」は、日本を救う分野だと信じています!