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NFTとは?わかりやすく解説 注目の理由や事例、取引方法も紹介

Official | 2022.03.31

Text by Hinata official

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NFTに関するWebニュースが増えてきました。テレビでもたびたび取り上げられるようになり、注目度の高さが伺えます。

ただ、NFTそのものの説明が簡単に済まされることも多く、「NFTという言葉は聞いたことがあるけれど、何かは知らない」という声は少なくありません。

この記事では、NFTについて、たとえ話を交えながらわかりやすく解説しています。話題の理由や具体的な活用シーン、課題などについてもまとめているので、NFTへの理解を深めたいときの一助となれば幸いです。

1.NFTとは

NFTとは、Non-Fungible Tokenの略で、日本語にすると非代替性トークンです。

非代替性とは「唯一無二である」という意味で、トークンは「暗号資産」を指します。暗号資産は財産的な価値という言葉なので、NFTは「唯一無二という財産的な価値をもつもの」といい換えられます。

たとえば、今、目の前にある1枚のスケッチブックに、絵の具を使って適当に絵を描いたとしましょう。その絵は、当然ながら、他のものに代えられません。燃やしてしまえば永久になくなってしまいます。これを非代替性があるといいます。

一方、同じような絵をパソコンで描き、インターネット上にアップロードして誰もが見れる状態にしたとします。このとき、自分が元画像を間違って削除してしまったとしても、誰かがコピーをしていれば、すぐに同じものが手に入ります。これを代替性があると言います。

では、この代替性があるデジタルの絵に、たとえば「これは◯◯という画家が、△△のときに、□□という場所で制作したものだ」「この作品は、今まで誰それの手にわたって、いくらいくらの金額でやり取りされている」といった情報が書き込まれたとします。

ほかのコピー画像とは明らかに違う、唯一無二のものだ、とわかりますよね。

世界にたったひとつしかないことがわかっているものには、大きな価値がつきます。たとえば、2021年3月11日(米国時間)にオークションにかけられたNFTデジタルアートには、日本円で約75億円の値がつけられました。

このように情報を書き込んで非代替性を与え、財産的な価値を高める技術、それがNFTです。

デジタルキャンバスを販売するNETGEAR様とHINATAによるバーチャル対談

2.NFTはなぜ注目されている?

今、NFTは世界から注目されています。

アメリカ・ニューヨークのMarketysers Global Consulting LLPのグループ会社、The Emergen Researchは、世界のNFTの市場規模は、2020年は3億4000万米ドルだったが、2030年には3,57,316.3百万米ドルに達するだろうと予想されています(2030年に3,57,316.3百万米ドルに達する世界の非代替トークン(NFT)の市場規模┃PR TIMES)。

NFTが注目されているのは、NFTによってデジタルものの見方が大きく変わったからです。

デジタルものは複製ができ、デジタルアートのような作品は「誰でも持っている」とみなされ、現実に存在する作品と比較して評価がされないケースも多くありました。しかし、NFTによって、デジタル作品が「他の誰も持っていない唯一無二のもの」とみなしてもらえるようになりました。さまざまなデジタルものが、一気に現実世界にあるものと同じ感覚で扱われるようになっているのです。

また、後ほど詳しく説明しますが、NFTは仮想通貨で売買をするのが一般的です。そのため、NFTの高額なやり取りによって仮想通貨の価値も上がるのではないか、という投資的な期待が高まっていることも、注目の理由としてあげられます。

3.NFTの具体的な活用シーン

前述のとおり、NFTの市場規模は拡大傾向にあり、実際さまざまなところで用いられています。主なシーンをご紹介します。

(1)NFTアート

NFTアートとは、アート作品をNFT化したもので、現在最も話題の分野のひとつです。

NFTアートでは、様々なイラストが販売されていて、SNSのアイコンへ利用するために購入する方も多くいます。

NFTアートは、改ざん・複製ができないことからブランド的価値を持ちます。現実世界でブランド物を所有する感覚と同じように、話題のNFTクリエイターの作品を所有することをファッションと捉えている人も少なくありません。

また、誰でも作品を販売しやすいことから多くのクリエイターが参入しています。SNSでも話題となっていて、今後も市場規模が拡大することが考えられます。

(2)NFTゲーム

NFTゲームでは、ゲーム内のアイテムがNFT化されています。それをうまく利用して利益を得ることを「play to earn(遊んで稼ぐ)」と言い、話題になっています。


たとえば、あるトレーディングカードゲームではカードがNFT化されそれぞれのカードごとに価値が付与されています。そこで、価値の高いカードを売却することで利益を得ているプレイヤーがいます。

また、仮想通貨を報酬として配布するゲームに参加し、卓越したプレイで稼ぐプレイヤーもいます。

(3)オンラインチケット

アーティストのLIVEなどのオンラインチケットにもNFTが活用されています。オンラインチケットをNFT化することで転売を防ぎ、本当に見たい人が正規の値段で購入できるようにしています。

すでにジャニーズやエイベックスなど様々な企業が導入していて、これからの時代の常識となるかもしれません。

4.NFTの課題

さまざまなシーンで活用されているNFTですが、課題がないわけではありません。ここでは主なものを3つ、実例を見ながらご紹介します。

(1)法整備が不十分

現在の日本の法律では、データのようなものには所有権が認められていません。そのため、盗まれた場合のトラブルや、所有権がないことを利用した詐欺が起きる危険性があります。

(2)手数料(ガス代)が高騰することがある

現在多くのNFTの取引では、イーサリアムという仮想通貨が用いられます。イーサリアムでの取引にかかる手数料をガス代と呼び、このガス代が高騰するケースがあるのもNFTの課題です。

高騰の主な理由は、取引量の増加です。NFTの需要が高まることで、ガス代も高くなる可能性があります。作品を販売するのに約1万円のガス代を取られるケースもあるようです。

※手数料の高騰は、イーサリアム発行側やNFTマーケットプレイス側も、当然、問題視しています。NFTマーケットプレイスのHINATAでは、法定通貨が利用でき、またガス代がかからない技術も採用しています。よろしければ下記をご覧ください。

https://hinata-nft.com/magazines/368

(3)詐欺が多発している

詐欺が多発しているのも課題としてあげられます。たとえば、Open Seaという有名なNFTマーケットプレイスの名前を利用したフィッシング詐欺では、32個のユーザーアカウントから合計3億円相当のNFTが流出しました(NFTのOpenSeaでフィッシング詐欺か──CEOが盗難被害をツイート┃Yahoo!ニュース)。

5.NFTを購入・販売する方法

NFTは、インターネット上にあるNFTマーケットプレイスで購入できます。また、そこにデジタルデータをアップロードすれば簡単にNFTを作成でき、そのまま販売をすることも可能です。

最後に、主なNFTマーケットプレイス、購入・販売の流れ、NFTマーケットプレイスを利用するときの注意点をご紹介します。

(1)主なNFTマーケットプレイス

NFTマーケットプレイスとは、NFT化した作品を売買するマーケットプレイスです。次のようなものがあります。

マーケット
プレイス名
特徴取り扱い作品
HINATA・日本独自の作品を販売
・利用手数料が安い
 (ガス代がかからない)
・法定通貨に対応
・伝統工芸品のデジタル作品
・デジタルアート
・ゲーム
・その他
Coincheck NFT
(β版)
・人気NFTゲームに対応
・利用手数料:ガス代+販売手数料:10%
・対応通貨、イーサリアムやビットコインなど
・ゲーム
 (Sorare、The Sand Boxなど)
・Meebits
・その他
Nanakusa・運営側が認めたアーティストが販売
・プラットフォーム手数料+
 パートナー手数料+ネットワーク手数料
・対応通貨、イーサリアムやポリゴンなど
・デジタルアート
・音楽
・ゲーム
・その他
Open Sea・様々なNFTに対応
・利用手数料:ガス代+販売手数料:2.5%
・対応通貨、イーサリアムやポリゴンなど
・デジタルアート
・動画
・3Dモデル
・その他
Rarible・独自のトークンを発行
・利用手数料:ガス代+販売手数料:2.5%
・イーサリアムに対応
・デジタルアート
・音楽作品
・フォトグラフ
・その他

(2)購入・販売の流れ

次に、購入・販売の流れを解説します。

①購入の流れ

購入は、以下の6つの手順が一般的です。

  1. 仮想通貨取引所で口座を開設する
  2. 仮想通貨を購入する
  3. ウォレットを作成する
  4. 仮想通貨をウォレットに送金する
  5. NFTマーケットプレイスとウォレットを連携する
  6. 作品を選んで購入する

NFT作品を購入する場合、仮想通貨が必要です(そのNFTマーケットプレイスが仮想通貨のみしか使えない場合)。そのため、先に仮想通貨取引所で口座を開設しなければいけません。取引所はイーサリアムを取り扱っているところ(たとえば、コインチェックビットフライヤーなど)がいいでしょう。

口座を開設したら、仮想通貨の財布にあたるウォレット(MetaMaskが一般的)を作成します。仮想通貨を送金し、ウォレットをNFTマーケットプレイスと連携させたら購入できるようになります。

②販売の流れ

販売は、以下の7つの手順が一般的です。

  1. 仮想通貨取引所で口座を開設する
  2. 仮想通貨を購入する
  3. ウォレットを作成する
  4. 仮想通貨をウォレットに送金する
  5. NFTマーケットプレイスとウォレットを連携する
  6. 作品を準備する
  7. NFTマーケットプレイスに作品をアップロードする

NFTを販売するためには、事前に用意した作品をマーケットプレイス上にアップロードする必要があります。各マーケットプレイスの案内を見ながら行いましょう。

(3)NFTマーケットプレイスを利用するときの注意点

NFTマーケットプレイスでは、基本的に商品のキャンセル・返品はできません。また、一般的な買い物とは違い、クーリングオフ制度も適用外となります。購入の際は、確認をして細心の注意を払って購入しましょう。

6.NFTを購入・販売するならHINATAで

NFTは、これまで複製できることが当たり前だったデジタルデータに、希少性を与える技術です。市場規模の伸び方を見ると、今の活用の仕方は、まだほんの一部といえるかもしれません。今後ますます使い道が開拓され、さまざまな分野の常識が変わる可能性があります。

ただ、NFTにはクリアしなければいけない課題もあります。手数料の高さは、とくに無視できない点でしょう。

NFTマーケットプレイスのHINATAは、そうしたNFTの課題を受けて、初めての方にも利用しやすいように、ガス代がかからないようにする工夫や、取引がスムーズになるような技術を取り入れています。

いかがでしたでしょうか。最後までお目通し頂きましてありがとうございました。続編は近日中に公開致します。ご期待頂けますと幸いです。

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