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閃きを信じて、未知数の色の世界へ。Irina Maskが描く極彩色のアート

Art | 2022.12.26

Text by Hinata official

  • Feature
  • Interview

作品を描き始めたきっかけは何だったのですか?

5歳の頃、壁に絵を飾りたいと思っていました。でも、どうやって絵を描けばいいのかわからず、なかなか手をつけることができなかった。
そこで、姉に花の絵を描いてもらうことにしたのです。でも、お父さんは「どうして自分で描かないんだ」って怒って、鉛筆をくれたんです。そして、私の手に手を添えると、さっとヒナギクを描いてくレました。あまりの簡単さに本当に驚いたのを今でも覚えています。その瞬間から、私は鉛筆や水彩絵の具でたくさん絵を描くようになりました。

そして、私はアーティストになりたいと思うようになったのです。
11歳のとき、父に頼んで油絵の具を買ってもらいました。

アート制作の時のアイデアはどのように得ているのですか?

私は、身の回りにあるものからアイデアを引き出します。
インターネットの登場で、膨大な情報が行き交い、可能性は一気に広がりました。今の時代はいつでもどこでも、いろいろな情報を得ることができます。

そのおかげか、私はここ最近はアイデアについて長い時間考えることはありません。
今日は何を描こうか、誰を描こうか、自分自身に耳を傾けるだけで浮かんでくるからです。

―― 風景画は光の表現がとても美しいと感じました。
   生命力にあふれた風景を描くために大切にしていることは何でしょうか。

自然の美しさに憧れ、風景を描くという作業そのものに大きな喜びを感じることが大切です。

―― なるほど。
   他にも、鮮やかな色彩の肖像画もとても特徴的ですね。この色のイメージはどのようにして生まれるのでしょうか?

自分でもよくわからないんです。

私が描くものの中には、頭の中であらかじめ考えてから描く絵もあります。
しかし、明るい肖像画の場合は、そのプロセスがまったく違います。どんな仕上がりになるのか、事前に全く想像もつかず、わからないんです。

一番大事なのは、写真にはない明るい色を最初にすぐに描き入れることです。
そうすると、手が動き出し、すべてが簡単に、素早く描くことができるのです。

絵を描くのに一番大切なことは何ですか?

絵を描くのに一番大切なことは、すべての意識を絵に集中させることです。
自分の手がどのように動くか、どのように描くかを注意深く観察し、そのプロセスに集中することです。

携帯電話で誰とでも簡単にコミュニケーションが取れる時代だからこそ、外界から隔絶された状態で一つのことに集中できる環境を作ることは、意外と簡単ではありません。完成まで誰にも邪魔されずに描けたときは、とてもうれしいですね。

―― IRINA先生は絵を描きあげるのがとても速いですが、どのように培われた技術なのでしょうか?

“早さ”が好きなんです。一番最初の描き始めの印象が最も大事なので、そこからスピーディーに仕上げられるかどうかで、出来上がりが大きく変わります。

NFTのような新しい技術に期待することは?

今日、世界はまさに「ブーム」を体験しています。

NFT作品はペイントアーティスト、ミュージックアーティスト、大企業など、あらゆる人々によって作られています。そして誰もが自分の作品に価値をつけ、収入を得ることができるようになりました。これからの新しい潮流がどのように変化していくかとても楽しみです。


Irina Mask

ポーランド在住のオイルペインター(油絵画家)。

2004年に出身国のポーランドで開催された野外展示会を皮切りに、各国の国際展示会に数多く参加し、着実に国際的評価を高めていく。

作品の特徴はリアリズム、印象派、ポップアート、表現主義。風景画、抽象画、肖像画を中心に作品を制作。

スケッチを行わず、イメージが浮かんだら直接キャンバスを彩っていくと語る彼女の作品は、そのどれもが高い技法と、色・光・構造・形の美しい調和により彩られている。

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WORKS

Irina Mask

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