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[EVENT REPORT] 笹口悦民写真展 ”SHIZUKU 雫”

Photograph | 2023.08.25

Text by Hinata official

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 2023年7月30日~8月8日にかけて開催された、NFT x 写真家・笹口悦民の写真展「SHIZUKU 雫」のレセプションの様子をご紹介します。

レセプションへの来場者はなんと100人以上

 どんなに美しく咲く花も、やがて生気を失い、朽ちていく――。
 生命力と儚さ、美しさと醜さ、生と死の境界をファインダーで切り取る写真家・笹口悦民が、東京・表参道のAFRODE CLINICにて写真展を行うこととなった。

 写真展初日7月30日に行われたレセプションイベントには、笹口氏の映し出す美の世界に魅せられ100人を超える関係者やファンが来場しました。

展示内容

 AFRODE CLINIC内の3箇所の展示エリアには30点を超える様々な写真作品が展示され、自由に見て回ることができます。

 植物や風景の織り成す色彩と線の美しさを収めた作品はもちろん、中には笹口氏が偏愛するというネイルやリップなどをモチーフにした作品、生命誕生の神秘を体現する女性の体を生と死の境界として表現した作品など、参加者の皆さんは研ぎ澄まされた一瞬の美に見入っていました。

 また、Meditation Room(瞑想室)では、笹口氏の口から語られる撮影秘話ムービーを上映。写真を撮影するまでの裏のストーリーやバックボーンを知ることで、展示作品への理解がより深まるようになっており、レセプション参加者の皆さんはムービーを興味津々で視聴していました。

3つの取組み

 本個展には、笹口氏のこれまでの個展にはなかった、新たな取組みがありました。

① デジタルキャンバスならではの表現

 本個展に合わせて撮影された、動画作品『或る愛の形』がその一つです。

 一瞬を切り取る写真作品とは対照的に、フラワーデザイナー梶谷奈允子氏が制作した絢爛なフラワーアートが朽ちていく様子を2週間もの時間をかけて収めた本作を、デジタルキャンバスにて展示しました。笹口氏の撮影技術はもちろんのこと、美しい色彩を損なわずに再生可能なデジタルキャンバスを使用することで、一目には動画だと気づかないほどのリアリティを観覧者に与えることに成功しました。

 また、非常にゆっくりと花の状態が変化していく本作は、一度見ただけでは”そういう写真”のようにも感じられ、2度3度と見て初めて動画だと気づいて驚かれた人もいました。

② デジタル版NFTフォトの販売と、NFT証明書の発行

 HINATAと連携し、笹口氏の実物の写真を購入するとNFT証明書が付属します。
 デジタル画像と同様に、写真もまた複製が容易に行われやすいものであることは言うまでもありませんが、本個展で展示された作品にはNFT証明書が発行されるため、真贋、発行元、所有の真正性が証明可能となっています。

 また、今回はより多くの人に気軽に写真に触れて欲しいという考えから、NFTによるデジタル写真も販売することとなりました。

各タイトルプレートのQRコードからNFT作品ページへアクセスできる。

③ 新たな作品保有の形

 これまではアート作品を購入すると、基本的には自宅などの私的スペースに保有する必要がありましたが、NFTによってオーナーが証明されるため、必ずしも私的スペースで管理する必要はありません。

 レストランやホテルなどの商業施設に貸与することで、自らのスペースのみならず、よりラグジュアリーな環境で作品を楽しむことも可能になります。

④ 携帯カバーケースの販売

 アートフォトをより手軽に購入でき、なおかつ日常に取り入れられるアイテムとして、携帯カバーケースを販売しました。笹口氏以外のアーティストの作品も同時に販売されており、たくさんの美しいアートフォトカバーが並ぶ店頭では、どれを購入しようか迷う来場者も多く見られました。

おわりに

 ”笹口悦民写真展 S H I Z U K U 雫”は、7月30日から8月8日までの開催期間中、様々な方にご来場いただき、多くのご好評をいただきながら閉幕いたしました。
 NFTで真贋証明をつけることでアーティストの作品に新たな価値を付加し、また動画による新たな表現のアプローチをご提供できたことを、とても嬉しく思います。

 私達HINATAは、すべてのアーティスト・クリエイターを応援するべく、今後もNFTマーケットのプラットフォームとして、アートとデジタルをかけあわせた挑戦を続けてまいります。


笹口 悦民

1970年、北海道生まれ。国内外においてVOGUE、ELLE、Harper’s BAZZARなどの雑誌、ファッション・ビューティー広告を数多く手がける。2014年、「攻殻機動隊 ARISE border:less project」でショートフィルム「FORESEEING 2027」の監督、撮影監督を務める。2016年11月より3ヶ月間、箱根彫刻の森美術館にて写真展「無言の恍惚」を開催、延べ15万人の動員を記録。2018年より2020年まで歌舞伎の舞台裏をテーマに撮影した写真展「双蝶のうたたね」を開催。

◾︎Advertising
Japan: JAL / KIRIN / Panasonic / トヨタ / Microsoft / KOSE / カネボウ化粧品 / P&G / ALBION / 伊勢丹 / 高島屋 / 三越 / MIMC
Global: LUX / ADIDAS global campaign / UNITED COLORS OF BENETTON / CHARMANT /MAC/GRAFF /Piaget/Richard Mille/AUDEMARS PIGUET/MIKIMOTO/GUCCI/SHISEIDO GINZA/Cartier

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笹口 悦民

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