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空間に浮かぶ未来のディスプレイ「xTrace」で新次元の映像体験を
目次
「xTrace」透明OLEDがつくる新しい体験
「ディスプレイ=見るもの」。
そんな常識を覆す製品がついに登場しました。
それが、XR JAPANが手がける 透明OLEDディスプレイ「xTrace」。
一見するとただの透明なガラス。
しかし電源を入れると、そのガラスの中に鮮やかな映像が浮かび上がります。さらに驚くのは、その映像を“触れずに操作できる”という点。指先を空中で動かすだけで、まるでSF映画のように画面が反応するのです。

“透明OLED”とは?
通常のディスプレイは、液晶パネルの後ろから光(バックライト)を当てて映像を浮かび上がらせる必要があるため、どうしても厚みが出てしまい、透明にすることは難しい構造でした。
一方、「透明OLED(有機EL)ディスプレイ」は自発光素子。
内蔵した光源や蓄光技術などで文字や表示部分自体が常に光るため、バックライトが不要です。そのため 「映像がない部分は透過」 でき、ガラスのように透明な状態を実現可能。
薄い・軽い・高いコントラスト・比透過率も抜群。
まさに「空間に情報を浮かべる」ことを可能にした技術です。


通常の液晶ディスプレイと比較
従来の液晶ディスプレイと比較すると、その違いは一目瞭然です。
OLED(有機EL) | 自発光、バックライト不要、薄型・軽量、透過率が高い |
液晶ディスプレイ | バックライト必須、厚みがある、透過率は制約が大きい |
つまり透明OLEDなら、ガラス越しに背景を見ながら情報だけを浮かび上がらせることができる。
これまでの「板の上に映像を表示する」を超えて、空間そのものを情報を発信するキャンバスにすることが可能になるのです。
「見る」から「体験する」へ。非接触操作の衝撃
xTraceのもう一つの大きなポイントは、非接触で操作できる ということ。
ディスプレイの前に人が寄っていったり手を動かすだけで、画面が反応します。これはUltraleap社のハンドトラッキング技術を活用したもの。
この機能を利用すれば
- 展示会で来場者が近づくと映像が切り替わる
- 病院の受付で、タッチレスで案内を操作できる
- ショールームで物件の情報を空中でめくる
というような、まるで映画のワンシーンのような未来的体験が、今すぐ導入できるのです。

活用シーンは無限大
「xTrace」による空間演出は、「未来っぽい」だけでは終わりません。
実際のビジネスや公共空間での実用性も抜群です。

商業施設・百貨店
ショーケース上に映像を浮かべて商品の説明やCMを展開。高級感と購買意欲アップを両立。

医療施設
非接触の受付案内。感染症対策と多言語対応を一度に解決。

展示会・博覧会
動きに合わせて情報が切り替わるので、他ブースとの差別化に。

美術館・博物館
展示物の前に解説やストーリーを重ねて、没入感ある鑑賞体験を実現。

不動産・ショールーム
透明な窓ガラスに間取りや価格を表示。説明が直感的に伝わる。

企業エントランス
受付やエレベーターホールに設置すれば、来訪者に未来的な印象を与えられる。
アイディア次第で、まだまだ他にも活用方法はあるでしょう。
まさに「空間に溶け込み場所そのものをサイネージに変える」テクノロジーです。
なぜ今、透明OLEDが選ばれるのか?
背景には社会的な変化があります。
- デジタル体験への期待の高まり
もう「ただ表示するだけのサイネージ」では差別化できません。人々は「驚き」と「便利さ」を同時に求めています。 - 空間の有効活用
都市部での賃料高騰により、限られたスペースをどう有効に使うかが課題。透明OLEDなら、壁や窓をそのまま情報発信の媒体に変えられます。 - 感染対策
タッチレス操作が新常識に。衛生的でストレスフリーな案内が求められる時代です。
技術仕様
これだけ薄くて軽いのに、映像の表現力は圧倒的。
気になるスペックもご紹介します。
透過率 | 45% |
解像度 | FHD(1920×1080) |
コントラスト比 | 1,050,000:1 |
輝度 | 350/135nit |
厚さ | 1.6mm |
重量 | 1.04kg |
リフレッシュレート | 120Hz |
消費電力 | 19.46W |
まとめ :「未来の当たり前」を今、体験できる
「xTrace」は、単なるディスプレイではありません。
そこにあるのは「情報」ではなく「体験」。
映像が空間に浮かび上がり、触れずに操作できる。
この未来感は、見た人・体験した人の記憶に強く残ります。
商業施設でも、病院でも、展示会でも。
あなたの空間を、一歩先の未来へ。
――「見るだけのディスプレイ」は、もう終わりです。
NFTプラットフォーム「HINATA」(2022年1月11日公開)