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Tales of MUSHRACE -第1章-【ダイジェスト】

Game | 2022.10.10

Text by Hinata official

マッシュレースとは、キノコたちが爆走するNFTレーシングバトルゲーム。
先行して発表されたアート作品が多数SOLD OUTになるなど、続報が期待されているプロジェクトです。

《 Mashrace 》

そんなマッシュレースでは現在、ゲームのリリースに先駆けて公式Twitterにてストーリーが毎日連載されています。

なぜ人類は絶滅し、キノコたちは走るのか――。
一体、この地下世界はどんな謎が隠されているのか――。
本記事では、ポップなイラストや軽快なノリとは裏腹に重厚で壮大な展開を見せるオリジナルストーリーを、ダイジェストでお送りします。

プロローグ

 遥か昔、この地球を我が物顔で占領していた人類。
 自然を破壊し、欲望に任せて自分達の利益を追求していた彼ら。

 しかし、食糧不足、宗教観の違い、行き過ぎた資本主義による貧富の差が火種となり、ついに世界戦争が勃発。長期の泥沼と化した戦争は「神の雷」と呼ばれる新兵器によって終結を迎えました。
 ですが勝者はいません。
 「神の雷」は、全ての人類を滅ぼしてしまったのですーー。

 人類が絶滅して数百年が経った2525年。
 地下の世界では、自我を持ち、車輪を備え、走ることができる、独自の生態系を持ったキノコたちがいました。

■ イエロー村とポルチーノくん

 主人公ポルチーノくんの住む、地下世界のイエロー村はポルチーニ属キノコたちが生息している村。
 月例のレーシング大会に出場することになったポルチーノくんは、新しいマッシュソウルカードを頭にセットして、元気いっぱいレース場で練習していました。

「今日は湿度もちょうど良くて、気持ちが良いポルー!」

 しばらくの間、緑豊かなイエロー村のコースを気分よく走り回っていましたが、夢中で練習をしているとエネルギーが切れてしまったので、ポルチーノくんは村外れの遺跡の中の充電スポットにチャージしに行くことにしました。

 その遺跡はいつも不思議な音と光を放っていて謎に包まれていますが、昔から村にあるのでポルチーノくんは気にすることもなく遺跡へと入っていきました。奥の部屋で他のキノコたちと一緒に慣れた様子で充電を始めると、ポルチーノくんは充電の気持ちよさに寝落ちしてしまったのです。

■ 遺跡に眠る不穏な人形

 それから、しばらくの時間が経ちました。
 ポルチーノくんが目を覚ますと、すでに他のキノコたちの姿はありません。
 がらんとした充電部屋を見回すと、端に小さな穴があることに気づきました。ポルチーノくんがなんの気なしに近づいた瞬間、地面全体が揺れ、その衝撃で床が崩れてしまいました!!!

「ポルポルポルボルボル…ッポルォーー!!!!!」

 絶叫とともに落下し、ポルチーノくんはやがて床に叩きつけられました。
 そこは、穴から差し込む光だけが頼りのほとんど真っ暗の部屋。今すぐ叫びたいほどの恐怖が襲ってきます。少しでも気を紛らわせないかと必死に自分の周りを注視してみると、足元に何かあることに気づきました。

「これは……なんだッポル?」

 どうやら床がガラスケースになっていたようです。真っ暗闇の中、鼻の長い萎れた人形と、読めない文字で書かれた本のようなものが見えました。

 何かとても嫌な雰囲気を感じ、見なかったフリをするポルチーノくん。さらに辺りを見回すと、さっきの地震で空いたのか、遠くにかすかな光があることに気づきました。頼りない光に不安を感じながらも、ポルチーノくんはガラスケースの部屋を後にしました。
 しかしポルチーノくんの背後では、落下したときに割れたケースに異変が起きていました。そのガラスケースの周りは高い湿度と共に不穏な空気に包まれ、萎れた不気味な人形は徐々に元の形を取り戻しつつあったのでした。

 ◆

 そんなことは全く気づいていないポルチーノくん。古びた遺跡の地下は地上からのびた木々の根が張り巡らされ、薄暗い迷路のような状態になっていましたが、30分ほどでついに脱出に成功したのです。

「やったー!助かったー!!!!めちゃくちゃ怖かったッポルル」

 脱出できた安心感とともに、どっと疲れがやってきて、その場にへたり込みました。
 見慣れない辺りの景色を見て、かなり村はずれの場所だと思いました。早く村に戻らないと――と気を引き締め直した、その時でした。たった今ポルチーノくんが出た穴から、突然何かが猛スピードで飛び出てきたのです!!

 ゴゴゴゴゴゴゴ、、、カッ!?
 ズドーン!!!!

「ポッ…ポルルル〜〜……」

 穴から飛び出してきた何かに吹き飛ばされ、ポルチーノくんは逆さまに木の根に挟まって気を失ってしまいました。

■ 襲撃されたイエロー村

 それからどれくらい時間がたったでしょうか。
 ポルチーノくんが気絶から目覚めると、村の方向に瘴気が立ち込めていました。急いで村に戻ると村の入り口に、走るきのこたちの生命線とも言えるマッシュソウルカードが奪われて意識のない大人ポルチーニが横たわっていたのです。

「何だッポル!?一体、、何が起きたッポル!!?」

 村の中には、さらに絶望的な景色が広がっていました。青年ポルチーニから大人ポルチーニまで、全てマッシュソウルカードを奪われて全滅しています。あまりの光景に衝撃を受け、ふらふらと力なく村の中を見て回りますが、見ればみるほど無惨な光景が続くばかり。

 村の入口から真逆の村外れまで来たその時です。遠くに禍々しいオーラを放ちながら佇むきのこに気づきました。

「グッグッ。チープなカードばかりだな…だがウォーミングアップには丁度良かった。ングッッ!!」

 そしてカードと謎きのこの周りから強烈な閃光が放たれ、謎きのこは飛び去っていったのです。

 謎きのこが飛び立った後、呆然と佇んでいると背後で何かが動いたことに気づきました。

「お兄ちゃんは何で一人だけ平気なの……?」

 物陰から恐る恐る現れたのは、なんと村の子供”幼菌ポルチーニ”でした。村に一体何が起きたのか尋ねると、幼菌ポルチーニは泣き始め、怯えた様子で口を開きました。

 ◆
 それはポルチーノくんが気絶して、村に戻ってくる2〜3時間の間の出来事でした。赤い光を放つ不気味なきのこが突然現れ、村のカードを根こそぎ奪おうとしたため、皆がマッシュレースで戦いを挑みました。しかし完全敗北し、全てのカードを奪っていったのだそうです。
 『赤い光』と聞いて、ポルチーノくんは遺跡脱出の際に吹き飛ばされた記憶が蘇ってきました。気絶する直前に赤い光を見た気がするのです。

「ところで長老さまは無事ッポル!?」

 最も高齢な長老ポルチーニは、謎きのこが襲来してすぐに村外れの洞窟に避難していました。長老様が無事なら何か助言がもらえるかもしれない。ポルチーノくんたちは、洞窟へ向かうことにしました。

■ 動き出した運命、ポルチーノの旅立ち

 村外れの洞窟奥にひっそりとある空間、そこはポルチーニたちだけが知る緊急避難所でした。
 洞窟の突き当たりにある岩の扉を開くと、そこに居たのは幼菌ポルチーノたちだけ。大人の姿は見当たりません。

「わし以外の大人はこの子たちを守ろうと全員戦いに行ってしもうた……」

 そう話す長老。そしてその結果は――ポルチーノくんが見たとおりでした。

 なかなか状況を信じられずにいたポルチーノくんでしたが、ついに目からぼろぼろと涙がこぼれます。しかし、ポルチーノくんの過酷な運命の歯車は動き出してしまいました。

「ポルチーノや……この村でおぬし以外の大人は全員やられてしもうたようだ……。ここに留まっても、もう平和な日々は戻らんだろう。このままではいずれポルチーニ一族は枯れ果ててしまう……」

 『東へ行きなさい』。
 ポルチーニ一族の未来を託し、長老は長い眠りにつきました。
 ついに残された大人ポルチーニは自分だけ。ポルチーノくんは大きく一息ついて、幼菌たちに言います。

「長老様のお告げに従って、東を目指すッポル。みんな大変だと思うけど、必ず戻ってくるから……それまでなんとか耐えて欲しいッポル……」

 一体東にどんな運命と過酷な試練が待ち受けているのか、まだなにも知らないポルチーノくん。
 心細そうに見つめる幼菌たちに別れを告げ、不安と決意を胸にポルチーノくんは旅発つのでした。

【第一部 完】

WORKS

Mushrace

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